コラム

資産運用を始めようとする個人投資家の方の中には「資産を増やしたいけれど損失は避けたい」「どの方法が良いか分からない」といった不安を抱えている方も多いでしょう。正しい知識を持つことが成功のカギとなります。今回は、資産運用の「利回り」について、その計算方法や目標にすべき数値、成功のための方法を解説します。

目標にすべき利回りは5％！

まず、個人投資家が資産運用の利回り目標として設定すべきは5%です。「10%や20%という利回りの話を聞いたことがあるけれど、5%は低いのでは？」と思うかもしれませんが、その理由を説明します。

利回りの計算方法
利回り(%)＝利益÷投資元本÷運用年数×100
例えば、元本200万円で3年間運用し、分配金が40万円、220万円で売却した場合の利回りは、(40+20)÷200÷3×100＝10% となります。資産運用では、この計算方法をしっかり理解しておきましょう。

ウォーレン・バフェット氏でも平均利回りは22%

投資の神様ウォーレン・バフェット氏が率いるファンドでさえ、平均利回りは約22%です。この実績からも、個人投資家が20%超えを目指すのは非現実的と理解できるでしょう。投資の世界では単年で20%を超えることがあっても、それを毎年維持するのは非常に難しいためです。

1～3％の利回りでは不十分な理由

利回り1～3%という目標設定は無謀ではないものの、低すぎる利回りは期待値以下です。世界経済の成長率（約3%）と同等でなければ、資産運用の期待値を下回ることになり、資産を増やすという観点では適切とは言えません。

日本の国債や銀行預入の利回り

日本の銀行預入の利回りは0.001%、個人向け国債は0.05%と極めて低い水準です。例えば、200万円の元本を2%で運用した場合、15年で1.3倍（269万円）にしか増えません。

5%の利回りを目指す資産運用

5%の利回りで運用すれば、15年で資産は約2倍（416万円）になります。投資額が1000万円であれば、15年後には2000万円になる計算です。これは現実的で実現可能な目標設定です。

不動産小口投資がおすすめ

不動産小口投資は、一人で全額投資するのではなく、複数の投資家が出資し、運用会社が不動産を取得・運用する仕組みです。得られた家賃収入を出資割合に応じて分配します。運用会社によって利回りは異なりますが、信頼できる会社に任せれば利回り5%も十分可能です。

不動産小口投資のメリット
・少額から始められ、不動産を所有するわけではない
・プロに任せておくだけで良い
・景気に左右されにくい

不動産の賃貸収入は景気に左右されにくく、運用の手間も少ないため、初心者でも取り組みやすい投資方法です。

まとめ

資産運用の利回り計算や目標数値について解説しました。これから資産運用を始める方も、まずは現実的な5%の利回りを目指して始めましょう。不動産小口投資は初心者にも取り組みやすく、プロのサポートを受けながら資産を増やすことができます。資産運用の正しい知識を持ち、コツコツと成果を積み上げていきましょう。