コラム

一般的に生命保険は、契約者本人が病気や障害で仕事ができなくなった際に、生活を保障するために加入するものです。しかし、不動産投資は生命保険の代わりとなり、さらなるメリットを持つ資産運用手法として注目されています。不動産投資が生命保険の代わりになり得る理由とそのメリットについて詳しく解説します。

不動産投資と生命保険の関係

不動産投資と生命保険は一見関連性がないように思えますが、実際には共通点があります。通常、不動産投資をする際には一括購入ではなく、ローンを組むケースがほとんどです。そして、その際に「団体信用生命保険」への加入が必要となります。この保険は、契約者が万が一死亡や高度障害などによりローン返済が不可能になった場合、ローン残額を保険が肩代わりしてくれる仕組みです。

つまり、ローンの返済は保険でカバーされ、不動産はそのまま遺族に残ります。そのため、万が一の事態が起きても収入源である不動産が維持され、家賃収入が継続するという点で、生命保険と同様の効果が期待できるのです。

不動産投資が生命保険代わりになるメリット

1. 収入が継続する

生命保険は契約者本人が亡くなったり、病気になったりしなければ保険金は受け取れません。一方、不動産投資は万が一の事態が起きなくても、家賃収入を継続的に得られる点が大きなメリットです。定年退職後も家賃収入が見込めるため、年金代わりとしての効果も期待できます。

2. 支払い負担が少ない

生命保険は、万が一の事態に備えるために毎月保険料を支払う必要があります。平均的な生命保険料は月額約19,000円ほどで、家計にとって負担となる場合もあります。一方、不動産投資ローンは、賃料収入から支払うことができるため、実質的な負担は軽減されます。家賃収入でローンを返済しつつ、資産を増やすことができるのが不動産投資の魅力です。

3. 資産運用と保障の両立

生命保険はあくまで保障を目的としていますが、不動産投資は資産運用をしながら保障を得られる点が特徴です。不動産投資は生命保険でいう終身保険と年金保険の両方の機能を備えているため、一石二鳥の資産運用方法と言えます。

4. 頭金ゼロでも始められる

最近では、頭金ゼロで始められる不動産投資も増えており、少ない資金でスタートできるのも魅力です。費用負担を抑えながら資産運用を始められる点も、不動産投資が生命保険の代わりとして注目される理由の一つです。

投資家が加入すべき保険

不動産投資が生命保険代わりになるとはいえ、投資家自身や投資物件を守るために加入すべき保険もあります。ここでは、不動産投資において必要な保険を紹介します。

1. 火災保険

物件が火災や水漏れなどの被害を受けた場合に補償してくれるのが火災保険です。火災だけでなく、盗難や水災などにも対応することが多く、非常に広範囲の補償が期待できます。保険会社によって補償内容は異なるため、契約時にはよく検討することが大切です。

2. 地震保険

地震は予期できない災害であり、火災保険だけでは補償されないケースもあります。地震保険は火災保険とセットで加入するのが一般的で、地震による損害もカバーしてくれるため、物件オーナーには必須の保険です。

3. 施設賠償責任保険

この保険は、物件の欠陥や不備によって入居者がケガをしたり、物件が破損した場合に補償してくれる保険です。マンションの場合、管理組合が加入していることが多いですが、一棟買いの物件を所有する場合は必ず自分で加入しておくことが必要です。

まとめ

不動産投資は、生命保険の代わりとしての機能を持ちながら、資産運用による収入を得られる非常に効率的な方法です。団体信用生命保険による保障効果や、定期的な家賃収入が得られる点など、生命保険では得られないメリットが多くあります。また、不動産投資をする際には火災保険や地震保険など、投資家に必要な保険に加入することで、さらなるリスクヘッジが可能です。