コラム

不動産の価格が下がる時の要因について

箇条書きにして可否を判断
不動産価格は購入時から変動しないと考える人も多いですが、実際には上下するものです。タイミング次第で上昇する可能性もありますが、予期せず下落することもあります。不動産価格は比較的一定とされていますが、価値が下がるタイミングや要因をしっかり理解しておきましょう。

不動産価格が下落する原因

不動産価格は、株やFXほど急激な変動はありません。そのため投資初心者にとっても安心な部分はありますが、それでも下落することはあります。ここでは、不動産価格が下落傾向になる主な原因を解説します。

少子化による人口減少
不動産価格と人口は密接に関わりがあります。人口が減少すると空き家が増え、特に地方ではその影響が早く現れます。日本では少子化が進み、高齢者の割合が30%を超えるとされています。団塊世代の減少により、経済を支える若い世代に負担がかかり、収入増加が期待できず、不動産購入資金を貯めるのが難しくなる人も増えるでしょう。

この結果、空き家が増え、不動産価格は下落する可能性があります。地方だけでなく、都心でも空き家が増えれば、不動産の価値が下がるリスクがあるのです。

株価のピークアウト
株価は不動産価格に大きな影響を与えます。株価が上昇している間は不動産価格も安定しやすいですが、ピークアウトを迎えると徐々に株価が下がり、不動産価格も下落傾向に入ります。2018年の高値水準を記録後、下落傾向が続く可能性があります。売却のタイミングを逃すと株価の影響を受け、不動産価格が下がることがあります。

不動産価格下落への対策

不動産価格が下がる要因を理解した上で、事前にできる対策について考えましょう。不動産投資は失敗しにくいと言われていますが、慎重に行動することが重要です。

景気に影響されにくい物件を選ぶ
不動産購入時に重要なのは、どの物件を選ぶかです。人口や経済の変動に左右されるエリアは不動産価格が変動しやすく、不安定な資産運用となりがちです。そのため、不動産価格が下がりにくい物件を選ぶことが重要です。

ポイントは、駅からのアクセスが良く、周辺環境が充実していることです。近くにスーパー、コンビニ、金融機関、病院があるなど、生活に便利な環境であれば、不動産価格が下がりにくくなります。賃料だけでなく住みやすさが重視されるため、景気の影響を受けにくい物件を選ぶことが大切です。

利回りが長期的に見込める物件を選ぶ
不動産投資では、利回りがどうなるかを考えることが重要です。利回りとは1年間の平均利益を指します。理想的な利回りは8%から10%程度と言われていますが、物件管理の費用も考慮して2%高い利回りが得られる物件を選ぶと安定した収入が期待できます。

最初は利回りが見込めない物件もありますが、長期的に見て利回りが期待できるのであれば、購入する価値は十分あります。既に所有している物件の利回りが一時的に下がっても、長期的な視点で利益を考えられるのであれば、投資を続ける方が良い結果を生むことが多いです。

まとめ

不動産の価格が下がる要因として、人口減少や株価の変動が挙げられます。日本経済と密接な関係があり、株価の下落により不動産の需要が減少することで価格も下がる可能性があります。こうしたリスクに備えて、景気に影響されにくい物件を選んだり、長期的な利回りを考慮した投資を心がけることが重要です。対策を講じて、不安のない不動産投資を続けていきましょう。