コラム

少額で不動産投資ができる！「小口不動産ファンド」とは？

2021年12月28日

貯金箱とお金と砂時計

資産運用を始めるにあたって、「不動産投資に興味があるけど、不動産投資ができるほどの数千万～数億円の資金はないし、借金もしたくない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたい資産運用方法の1つが小口不動産ファンドです。

今回は、少額から不動産投資ができる小口不動産ファンド「不動産特定共同事業」についてご紹介します。

小口不動産ファンドとは、数千万円～数億円する1つの不動産を複数人でお金を出し合って購入し、不動産投資と同様に運用を行う投資方法の1つです。

「ファンド」は投資のプロが投資家から集めたお金で金融商品を選定し、運用する仕組みのことで、不動産ファンドは、選定する金融商品内容が不動産に特化したファンドとなります。

不動産ファンドに投資することで、通常、多額の資金を必要とする不動産投資が、100万円ほどの資金から可能になり、少額でも不動産投資ができるという点が、小口不動産ファンドの魅力です。

また、手間のかかる不動産の管理・運用は、管理会社に委託して行ってもらうため、管理に関する知識や施設の運用方法に関して知識がなくても気軽に始めることができるという魅力もあります。

そして、小口不動産ファンドを組んで運用する事業のことを「不動産特定共同事業」と言います。

不動産特定共同事業は、小口不動産ファンドのように、複数の投資家から資金を集めて不動産売買や賃貸などの取引を行い、その運用で得た収益を投資家に分配する事業で、不動産特定事業法というルールの中で、国土交通大臣または、都道府県知事の許可を得た事業者のみが運用できる事業です。

不動産特定事業法とは、「不動産特定共同事業」を行う事業者が守るべきルールを定めた法律で、資本金によって、第1号事業者～第4号事業者までに分けられており、それぞれの事業者が行える事業範囲が決められています。

不動産特定共同事業法における、契約の種類には、「匿名組合型」「任意組合型」「賃貸借型」があります。

賃貸借型は、本来の不動産投資に最も近い資産運用の方法です。

賃貸借型では、まず、複数人で資金を出し合って不動産を購入することで、それぞれの投資家に不動産の所有権が発生します。

また、所有権が投資家にもあるため、不動産を売却した際には、売却益を得ることができる場合もあります。

もし、契約していた事業者が倒産してしまっても、不動産の所有権が投資家にあるため、別の事業者と賃貸借契約を結べば管理や運用を継続して委託することができます。

賃貸借型の小口不動産ファンド商品は1口100万円から用意され、運用期間も10年以上からという条件で募集されていることが多く、不動産の長期運用をしたい方向けの方法です。

任意組合型とは、投資家と事業者が任意組合を作り、それぞれが出資して不動産投資を行う方法です。

賃貸借型と違う点は、投資家と事業者が一緒に不動産を購入するため、事業者にも不動産の所有権が発生し、管理と運用は事業者も行う仕組みを取る点があげられます。

任意組合型では、投資家と事業者それぞれに不動産所有権があるため、運用で得た収益はそれぞれに分配され、売却時に売却益が生じた際にも、両者が売却益を得られる可能性があります。

所有権があるため、節税対策としても活用できますが、印紙税や不動産取得税などの費用が発生する点も覚えておきたいポイントです。

賃貸借型と同様に、小口不動産ファンド商品は1口100万円から、運用期間は10年以上から募集されていることが多く、こちらも長期運用をしたい方に向いている資産運用方法です。

匿名組合型は、賃貸借型、任意組合型、匿名組合型の3つの方法の中で唯一、投資家に不動産の所有権がない方法です。

匿名組合型では、まず複数の投資家が組合を作り、事業者に出資をします。

その出資金を元にして、事業者が不動産を購入・運用をし、不動産の運用で得られた収益は組合員に分配されるというのが、匿名組合型の仕組みです。

投資家には不動産の所有権がないため、不動産売買に関する面倒な契約をする必要がないというのがメリットです。

匿名組合型での小口不動産ファンド商品は、1口数万円から、運用期間は数か月からと、少額かつ短期間で資産運用が始められるため、初心者には最も手を出しやすい形態といえます。

OKサイン

小口不動産ファンドで収益を得るには、通常の不動産投資と同様に、家賃収入で定期的に入ってくる収益の「インカムゲイン」と、共同購入した不動産やその土地の値上がりしたタイミングで売却することで得られる「キャピタルゲイン」の2つがあります。

不動産投資では、家賃収入による「インカムゲイン」による収益がメインです。

小口の不動産ファンド「不動産特定共同事業」では、100万円程度から不動産投資を始めることができます。

不動産投資をやってみたいけど、失敗するのが怖い・少額から試しに初めてみたいという方、少しでもご興味のある方は、ぜひ弊社へとお問い合わせください。

「もっと不動産ファンドについて知りたい！」という方はこちらの記事もご覧ください。