コラム
【不動産ファンドの選び方】初めての人にもわかりやすく解説
目次
不動産ファンドは少額で不動産投資を始められるため、初めて不動産投資をされる方におすすめです。
ただし、不動産ファンドにもいくつか種類があるため、どのように選ぶべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
今回は初めて不動産投資をされる方向けに不動産ファンドの選び方について解説していきます。
不動産ファンドへの投資を検討されている方や不動産投資に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
初めて不動産投資をする方におすすめの「不動産ファンド」について解説
少額で始められる不動産ファンドについて、まずはその仕組みや種類について解説していきます。
不動産ファンドの仕組み
不動産ファンドが少額で始められる理由はその仕組みにあります。
そもそも「ファンド」とは複数の投資家から集めた資金をもとに、投資の専門家が金融商品を運用する仕組みを指しており、そこからさらに不動産に投資先を特化させているファンドを不動産ファンドと呼びます。
不動産ファンドは複数の投資家から集めた資金を元手に住宅やオフィス、商業施設などの不動産に投資を行い、そこから得られた収益を投資家に分配する仕組みになっています。
不動産ファンドの種類
不動産ファンドを活用して不動産投資を始めるには以下の2種類があります。
- 不動産小口化商品
- REIT(不動産投資信託)
それぞれの特徴や選び方については後ほど解説していきます。
不動産ファンドのメリット・デメリット
次に不動産ファンドのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
メリット |
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デメリット |
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「少額で不動産投資を始められる」以外にも、余った資金を使っての分散投資が可能になることや、株式投資のように流動性が高く売買できる種類もあるというメリットが不動産ファンドにはあります。
流動性が高く売買できると、現物不動産で起こりうる買い主が見つからないから手放せないといった状況が起こりにくくなるという点も受けられるメリットの一つです。
その反面、複数の投資家に収益が分配され、また運営費としてファンドにもいくらか支払われるため、その分利回りが低くなります。
また、売却益と運用益のどちらを狙って運用するのか、あるいはどの物件に投資するのかといった運用方針については投資家のプロである事業者が決めるため、運用方針に関する投資家の意向が反映されにくいといった点も不動産ファンドのデメリットです。
初めての方必見!不動産ファンドの選び方を解説
先述したように不動産ファンドには以下の2種類がありますが、それぞれ特徴が異なります。
- 不動産小口化商品
- REIT
そのため、ここからは不動産投資初心者の方が自分にあった投資先の選び方がわかるように、それぞれの特徴を解説していきます。
不動産小口化商品
不動産小口化商品は、1つの不動産を小口化することによって複数の投資家で1つの不動産を共有できるようにした商品です。
不動産小口化商品は以下の3種類に分けることができます。
①任意組合型 | 投資家と事業者が任意組合契約を結び、投資家が組合に対して不動産の現物出資または金銭の出資を行う。
それをもとに事業者は不動産の運用・運営を行い、得られた収益を投資家に分配する。 一口100万円程度からの投資が可能で、不動産の所有権を持つことができるため相続税対策にも活用ができる。 |
②匿名組合型 | 投資家と事業者が匿名組合契約を結び、投資家が組合に対して金銭の出資を行う。
それをもとに事業者は不動産の購入、管理・運営を行い、得られた収益を投資家に分配する。 数万円からの投資が可能で、投資家は不動産の所有権を所有しない。 |
③賃貸型 | 不動産の共有持分権を購入し、その不動産を事業者に賃貸または委任する仕組み。
不動産の所有権は投資家が所有。 |
上記の仕組みや特徴から、100万円以上の資金を持っていて節税も目的としている方は「任意組合型」、できる限り少額で始めたい方や不動産の所有権を持たずに始めたいという方は「匿名組合型」という選び方をするのが良いでしょう。
またすでに不動産を所有しているという方は賃貸型を選択することも可能です。
REIT(不動産投資信託)
REIT(不動産投資信託)は先述した不動産ファンドの仕組みと同様の仕組みであり、「公募ファンド」「私募ファンド」の2種類があります。
公募ファンドは証券取引所に上場しているため、株式投資のように証券会社を通じて売買することが可能で、10万円程度からの投資が可能です。
私募ファンドについては機関投資家を主な対象としており、数千万円もしくは数億円といった資金が必要で不動産投資初心者の方向きではないため、この記事での紹介は割愛します。
REIT(不動産投資信託)はできる限り少額で始めたい方や流動性が高いことから色々な不動産ファンドに投資してみたいという方におすすめです。
初めての方は少額から。適切な選び方で自分に合った不動産ファンドを見つけよう
今回は初めて不動産投資をされる方向けに不動産ファンドの選び方について解説しました。
不動産ファンドにはいくつか種類があるため、それぞれの特徴を比較しながら自身の資金面なども踏まえて投資先を決める必要があります。
いきなり現物不動産に投資するのが不安な方は、少額で始められる不動産ファンドを活用して徐々に資産を増やしていきましょう。