コラム

不動産投資初心者が気になる疑問~管理編~

箇条書きにして可否を判断

物件管理は難しい?

不動産投資を始めたいと思っても、物件の管理が難しそうだと不安に感じる方は多いでしょう。

不動産投資には「自主管理」と「管理委託」という2つの管理方法があります。自主管理は自分で物件や入居者を管理するもので、管理委託は管理会社に物件や入居者の管理を任せるものです。

自主管理とは
自主管理とは、物件の管理から入居者対応、業者の手配、家賃管理など、全てを大家自身が行う管理方法です。自主管理のメリットには、毎月の支出を抑えられる、物件の老朽化や不具合に気づきやすい、空室期間をしっかり把握できるなどがあります。しかし、デメリットもあります。時間と手間がかかる、入居者のクレームやトラブルに即座に対応しなければならない、夜間にクレームやトラブルの電話がくることがある、すぐに駆けつけられる範囲の物件しか対応できない、入居者募集に苦戦する場合があるなどです。自主管理は管理費用を削減できますが、手間が多いため、初心者には向いていないかもしれません。

管理委託とは
管理委託は、物件の管理から入居者募集・管理まで賃貸経営全般を管理会社に任せる管理方法です。管理委託のメリットには、手間や時間がかからない、専門知識を持った管理会社が対応してくれる、入居者募集から入居者の管理・家賃管理まで任せられるなどがあります。一方、デメリットとしては、管理委託費用がかかること、管理会社を慎重に選ぶ必要があることなどです。管理委託費用は通常、賃料の2~7%程度です。評判の良い管理会社を選ぶようにしましょう。

不動産投資初心者には、自主管理よりも管理委託を選ぶことをおすすめします。不動産投資は管理会社に委託することで難しさが軽減されます。時間も手間もかからず、クレームやトラブル処理もしてくれます。また、リフォームや修繕についても代行してくれるため、手間が少ないでしょう。

不動産会社は利用するべき?

不動産投資で物件を探す際、インターネットが主流であり、さまざまな不動産売買情報サイトが利用されています。自宅などで気軽に物件情報を確認できるため、多くの不動産投資家が利用しています。

ただ、不動産投資初心者はインターネットの情報だけで物件を決めるのは難しいでしょう。本当に良い物件なのか、価格が妥当かどうかなど、判断がつかないことが多いものです。

その点、不動産会社は不動産のプロです。疑問や不安な点はプロに聞くのが一番です。

不動産会社の中には投資用の物件を多く扱っているところもあります。希望するエリアや物件の規模、予算などを伝えることで、さまざまな物件情報を得られるでしょう。

複数の不動産会社を利用することをおすすめします。なぜなら、会社によって持っている情報が異なり、同じ物件でも価格が違うことがあるからです。信頼できる担当者と出会うことで、不動産投資の成功に近づけるでしょう。

法律の知識は必要?

不動産投資に関わる法律には多くのものがあります。契約や建築に関する法律など、内容は多岐にわたります。不動産関連の法律は専門的で、すべてを理解するのは難しいかもしれません。

しかし、不動産会社を上手に活用することで、完璧に法律の知識を持っていなくても問題ありません。自分なりに理解する努力は大切ですが、プロに頼れば安心です。

特に知っておきたい法律は「民法」「借地借家法」「宅地建物取引業法」です。

民法
不動産取引は民法により規定されています。売買契約や賃貸借契約、相続、贈与、所有権などに関する規定が含まれています。不動産投資に関する最低限の知識として覚えておきましょう。

宅地建物取引業法
不動産業の適正な運営を定め、不動産購入者を守るための法律です。自分を守るための法律でもあるので、概要を覚えておくと役立ちます。

借地借家法
この法律は、建物や土地の賃借人(借主)を保護するための規定を定めています。たとえば、正当な理由がなければ借主からの更新を拒否できないなどの内容があります。また、「定期借地権」や「定期建物賃貸借」に関する貸主側を保護する規定も含まれています。

まとめ

不動産投資初心者にとって、わからないことは多いものです。不動産の管理も難しそうに思えるかもしれません。しかし、管理会社に委託することで手間や時間が省け、専門的な対応もしてもらえます。また、不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産会社と協力することが重要です。不動産のプロに相談しながら進めることで、成功への道が開けるでしょう。