コラム
不動産クラウドファンディング商品の投資利回り
目次
注目 不動産クラウドファンディング商品
手持ちのスマホ、パソコンから容易に不動産運用商品に投資ができるようになり、商品を提供する不動産会社も増えてきております。
広義の意味合いとして、スマホやパソコンから投資できる商品(電子取引)を不動産クラウドファンディングと呼んでいるようです。
商品となる対象不動産は、一棟アパート、ワンルームマンション、事業用地(介護施設、コンビニエンスストア)等を貸付し、賃貸運用を前提に
配当を受取るタイプから、売却を前提とし、売却益を受取るタイプなどニーズも様々です。
皆様が不動産クラウドファンディングに投資する際の指標は、①投資利回り ②対象不動産の概要 ③会社信頼度・実績等から選択しているのでは
ないでしょうか。
では、その中でも一番指標として高いと思われる、①の投資利回りついて少し補足させていただきます。
投資利回りとは
不動産クラウドファンディング商品を集約させた、ポータルサイトや、各社独自の申込画面にて記載されている「利回り」(想定利回り)がございますが、
表示画面に記載されている利回りは、3%や5%、中には、8%や10%で明記されています。
ここで明記されている利回りは、投資した金額に対して1年間に得られる予定である、想定利回り(税引き前)でございます。
例えば、10万円の投資で、5%の場合、1年間に得る配当は5,000円、10%の場合は、10,000円となるます。(税金は考慮しておりません)
そこで確認いただきたいのは、商品概要の運用期間を見ていただくと、平均すると運用期間は1年~2年が多いようですが、中には、
3ヶ月や6ヶ月と1年未満の商品も掲載されております。
10%と記載されておりましても、3ヶ月の運用で終了すれば、実質受取る事ができる配当は、10%÷12ヶ月×3ヶ月=約2.5%となります。
またその出資した元金が3ヶ月の運用満了後にすぐに償還(通常運用満了後2ヶ月以内)されるケースもないので、実質5ヶ月の運用となる場合も
ありますので、よく運用期間と投資効率を検討されて出資されることをお勧めいたします。
また不動産クラウドファンディング商品(匿名組合契約型)の配当は雑所得扱いとなりますので、配当時に予め20.42%が源泉徴収されますので、
実質利回りも予め考える必要もあります。
まとめ
不動産クラウドファンディング商品は不動産特定共同事業の許可に基づき、企業概要、対象不動産の概要、収支報告等の情報公開もなされているので、不動産投資が初めての方にも、おすすめの資産運用商品です。