コラム
小口で安心!不動産シェアリングをはじめる前によくある5つの疑問
目次
投資にはさまざまな種類があり、それぞれに異なるメリットやデメリットがあります。これから投資を始めようと考えている方は、まずは少ない金額でリスクの少ない投資から始めるのがおすすめです。
不動産シェアリングは小口からスタートできるため、ローリスクで投資を始めることが可能です。そこで今回は、不動産シェアリングの基本情報を中心に、よくある5つの疑問についてまとめました。不動産シェアリングに興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
不動産シェアリングのあれこれをまとめてみた!よくある5つの疑問をご紹介!
近年注目を集めている不動産シェアリング。不動産シェアリングの仕組みや、現物不動産とは異なる小口だからこその特徴など、多くの疑問があるかと思います。ここでは、よくある5つの質問に答えながら、不動産シェアリングに関する疑問を解消していきましょう。
1. そもそも不動産シェアリングってなに?
不動産シェアリングとは、通常は何千万、何億円と高額な不動産を小口化することで、一口100万円程度から不動産投資を始めることができる仕組みです。複数の投資家が出資した資金をもとに、不動産投資のプロである事業者が運用し、得られた利益を投資家に分配します。これにより、一人では手が届かない高額な物件でも購入・運営が可能となります。
少額で不動産投資を始められるため、これまで高額な初期費用がネックで投資を諦めていた方でもチャレンジしやすく、初心者の方にも注目されています。また、管理・運営はプロに任せられるため、不動産投資の経験がない方でも安心して投資ができます。
2. 小口の不動産シェアリングでもリスクはあるの?
どんな投資にもリスクはつきものです。不動産シェアリングにもリスクがあり、価格変動リスク、信用リスク、空室リスク、天災リスク、倒産リスクなどが挙げられます。特に倒産リスクは、不動産シェアリングにおいて注意すべき点です。
事業者が不動産投資を行い、利益を分配する仕組みのため、事業者の運用方針や経営状況によって投資に影響が出る可能性があります。したがって、事業者を選ぶ際には慎重に比較・調査を行い、倒産リスクを抑えるよう心がけましょう。
3. 不動産の所有権はあるの?
不動産シェアリングには、任意組合型・匿名組合型・賃貸借型の3種類があり、不動産の所有権に関しては次の通りです。
・任意組合型:投資家全員と事業者で所有を共有
・匿名組合型:事業者が所有し、投資家の名前は不動産登記簿に載りません
・賃貸借型:投資家が共有
不動産の所有権を持ちたい場合は、任意組合型か賃貸借型を選択しましょう。不動産の所有にこだわらず、まずは投資経験を積みたい場合は匿名組合型が適しています。
4. 元本は保証されているの?
不動産シェアリングの任意組合型と匿名組合型では元本保証がありません。また、分配金に関しても、どのタイプも保証されていない点に注意が必要です。しかし、優先劣後方式を採用している事業者もあります。
優先劣後方式とは、投資家の利益の分配や出資金返還を事業者よりも優先する仕組みです。これにより、元本の安全性を高め、投資リスクを抑えています。こうした仕組みを持つ事業者を選ぶことで、元本の保全性を確保できます。
5. 節税効果はあるの?
不動産シェアリングには相続税や贈与税を節税する効果があります。相続税評価額は「路線価」と「固定資産税評価額」を基準に算出されますが、これらは一般的に公示価格よりも低くなります。そのため、現金で相続するよりも不動産で相続したほうが税額を抑えられるのです。
また、不動産シェアリングでは口数で分割できるため、相続しやすいというメリットもあります。ただし、相続税の節税効果があるのは任意組合型のみとなりますので、注意が必要です。
まとめ
今回は、不動産シェアリングに関するよくある質問を5つご紹介しました。これで不動産シェアリングについての理解が深まったかと思います。
小口から始められる不動産シェアリングは、投資の中でもローリスクで取り組めますが、現物不動産とは異なる仕組みや特徴を持っています。それらを理解していないと、小口投資でも思わぬ失敗を招く可能性があります。
不動産シェアリングの性質をしっかりと理解し、事前に調べてから始めることで、より安全に資産運用ができます。自分に合った方法を見つけ、不動産シェアリングを活用して賢く資産を増やしていきましょう!