コラム

【不動産ファンド】REIT(不動産投資信託)と株式投資の違いとは

人差し指を立てる女性

不動産ファンドを購入するには、不動産投資信託(REIT)と、不動産特定共同事業と呼ばれる二つの方法が存在します。

REITで不動産ファンドを購入する方法は、商品によっては10万円以下という費用から投資を始められるため投資初心者の方にも人気です。

そのため、手軽に投資できるREITでの不動産ファンドと、最もポピュラーな投資である株式投資のどちらを始めようかと悩んでいる投資初心者の方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、REITで不動産ファンドを購入する不動産投資と株式投資、この2種類の投資の違いについて解説していきます。

REITでの不動産ファンド投資と株式投資との違いとは?

ここでは、REITで不動産ファンドを購入する投資と株式投資の違いについて、それぞれの持つ仕組みとメリットの面から解説していきます。

REITでの不動産ファンド投資について

REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとったもので、ビルやマンション、アパート、商業施設などの不動産を多数の投資家から集めたお金で購入し、賃貸収入や不動産売買で得られた利益を分配するというものです。

REITでの不動産ファンド投資は、「投資家」「投資法人」「不動産運用会社」「不動産保有会社」「事務委託会社」によって成り立ちます。

不動産ファンドを購入するためのお金を投資家が投資法人に集め、投資法人が資産運用会社、資産保管会社、事務委託会社に業務委託をするという仕組みです。

投資家を除く4つの法人の役割は以下の通りとなります。

不動産投資法人 実質的な運用が禁止されているため、運用会社と保有会社、事務委託会社の3つの法人に業務委託を行う。
不動産運用会社 投資先の選定や、賃貸に関する諸条件の設計、不動産の価値向上のための計画立案、資金調達などを行う。
不動産保有会社 保有不動産の管理を行う。
事務委託会社 会計などの事務に関する業務の一切を行う。

REITでの不動産ファンド投資のメリット

  • 少額での資産運用が可能
  • 実際に不動産を購入する必要がない
  • 運用に関する手間がかからない
  • 複数の不動産への分散投資が可能

大きく分けると、上述の4点がメリットとして挙げられます。

REITは実際に不動産を購入するわけではなく、多数の出資者がお金を出し合って不動産を購入するという不動産ファンドであるため、多額の資金が必要というわけではなく大きなリスクを背負う必要もありません。

株式投資では、有名企業の株式を購入するには高額な費用がかかることも多いですが、REITを使えば5万円もかからない値段から不動産ファンドに投資をできることもあります。

また、不動産の運用は全て専門業者が担ってくれるため手間がかかることもなく、一つだけでなく多くの不動産に分散投資をすることも可能です。

投資初心者の方にとっては、少額での不動産投資が可能なためリスクを抑えられ、また手軽に始めやすい投資商品でもあります。

株式投資について

企業が事業を行うためには多額の資金が必要であり、資金調達の方法の一つが株式投資となります。

株式投資は、一般投資家が資金を出して企業が発行した株式を買い、企業はそのお金で事業を運営するというものです。

この事業が軌道に乗れば、株式を保有する株主は、企業が生み出した利益の一部を「配当金」としてもらえたり、「株主優待」という形で企業からのさまざまなサービスや特典などを受け取ったりすることができます。

REITで不動産ファンドを購入することよりもリスクの大きい投資法ではありますが、ある程度の知識があれば有効に資産運用ができる投資方法が株式投資です。

株式投資のメリット

  • キャピタルゲインを得られる可能性がある
  • インカムゲインを受け取ることができる
  • 株主優待を受け取ることができる

株式投資には大きく上述3つのメリットがあります。

キャピタルゲインとは、株式購入時の値段よりも高い値段で株式を売ることによって得られる売却益のことです。

購入時よりも安価な値段で売却してもらうとその分が損失となってしまいますが、10倍以上の値段で売れることも企業によっては100倍以上の価値になることもあります。

インカムゲインとは、先述した配当金を受け取って得られる利益のことで、年に1回か2回程度、保有している株数に応じて一定のお金を受け取ることが可能です。

また、株主優待も配当金と同様、保有している株数に応じて商品券をもらえたり、優待サービスを受けられたりすることができます。

企業によってもさまざまで10%近くを受け取れることもありますが、投資額の2,3%を配当として受け取れる企業が多いです。

街並み

リスクを抑えて投資を始めたい方はREITを使って不動産ファンドへ投資することがおすすめ!

不動産ファンド投資と株式投資にはそれぞれ異なるメリットが存在します。

不動産ファンド投資の中でも、REITを使った不動産ファンド投資には、少額で始めること可能という特徴や運用に関する手間がかからないという特徴があるため、投資初心者の方にもおすすめです。

ぜひご自身にあった投資法で資産運用をしてみてはいかがでしょうか。

不動産ファンドの選び方についてはこちらの記事で解説していますので、不動産投資に興味のある方はぜひこちらもご参照ください。

【不動産ファンドの選び方】初めての人にもわかりやすく解説