コラム

【老後に向けた資産運用】初心者におすすめの不動産シェアリングとは

不動産投資を考える夫婦

人生100年時代と言われるなか、年金2,000万円問題で、老後の資金に不安を感じて、資産運用を始めたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、資産運用といっても、FX・株・不動産投資など、たくさん種類があり、初心者は何から始めればいいのか迷いますよね。

今回の記事では、初心者の資産運用におすすめの不動産シェアリングについて説明していきます

初心者の資産運用におすすめの不動産シェアリングとは

不動産シェアリングとは、本来、数千万から数億円ほどの大きな資金を必要とする不動産投資において、複数人でお金を出し合って小口化することで、少ない資金からでも不動産投資を可能にする資産運用の方法です。

出資した額によって、家賃収入や売却益を得ることができます。

また、本来の不動産投資では、不動産の管理や運用で時間や手間がかかってしまいますが、不動産シェアリングの場合は、法律で認められた不動産特定共同事業者を通して投資を行うため、管理や運用を全て事業者に任せられます。

このように、少ない資金で投資のプロに運用を任せられる点が初心者におすすめの理由です

不動産シェアリングの3つの方法

不動産シェアリングには、代表として賃貸借型・任意組合型・匿名組合型の3つの方法があります。

方法によって、不動産投資の資産運用で重要な所有権の有無も変わってくるため、注意が必要です。

では、この3つの方法に関して詳しく紹介します。

不動産シェアリング:賃貸借型

賃貸借型の不動産シェアリングは、本来の不動産投資に最も近い資産運用の方法です

賃貸借型では、まず、複数人で資金を出し合って不動産を購入することで、それぞれの投資家に不動産の所有権が発生します

その後、出資した複数の投資家と事業者が賃貸借契約を結んで所有権を委託し、管理や運用を代行してもらい、投資家は家賃収入を得るという仕組みです。

また、所有権は投資家にあるため、不動産を売却した際には、売却益を得ることができる場合もあります

もし、契約していた事業者が倒産してしまっても、不動産の所有権が投資家にあるため、別の事業者と賃貸借契約を結べば管理や運用を継続して委託することが可能です。

不動産小口化商品は1口100万円から用意され、運用期間も10年以上からという条件で募集されていることが多く、不動産の長期運用をしたい方向けの方法となります。

不動産シェアリング:任意組合型

任意組合型の不動産シェアリングとは、投資家と事業者が任意組合を作り、それぞれが出資して不動産投資を行う方法です

賃貸借型と違う点は、投資家と事業者が一緒に不動産を購入するため、事業者にも不動産の所有権が発生し、管理と運用は事業者が行う仕組みを取る点があげられます

任意組合型では、投資家と事業者それぞれに不動産所有権があるため、運用で得た収益はそれぞれに分配され、売却時に売却益が生じた際にも、両者が売却益を得られる可能性があります

賃貸借型と同様に、不動産小口化商品は1口100万円から、運用期間は10年以上から募集されていることが多く、こちらも長期運用をしたい方に向いている資産運用方法です。

不動産シェアリング:匿名組合型

匿名組合型の不動産シェアリングは、賃貸借型、任意組合型、匿名組合型の3つの方法の中で唯一、投資家に不動産の所有権がない方法です

匿名組合型では、投資家が組合を作り、事業者に出資をします

その出資金を元にして、事業者が不動産を購入・運用をし、不動産の運用で得られた収益は組合員に分配されるというのが、匿名組合型の仕組みです。

投資家には不動産の所有権がないため、不動産売買に関する面倒な契約をする必要がないというのがメリットです。

匿名組合型での不動産小口化商品は1口数万円から、運用期間は数か月からと、少額かつ短期間で資産運用が始められるという特徴があります。

投資家に不動産の所有権はありませんが、賃貸借型や任意組合型と比較して、少額で資産運用が可能なため、初心者には最も手を出しやすい不動産シェアリングの方法です。

不動産シェアリングの資産運用でのリスクは?

カレンダーと電卓

資産運用にはリスクがつきものです

初心者におすすめとはいえ、不動産シェアリングにもリスクはあります

購入した不動産の土地の価値が下がったり、運用がうまくいかなかったり、不動産の物件が自然災害の被害にあってしまう場合もあります。

匿名組合型の場合は、出資先の事業者が倒産してしまうと大きな損害を被ることもあります。

不動産シェアリングにおいて、運用を委託する事業者選びには注意が必要です

初心者の資産運用には不動産シェアリングがおすすめ

年金の減額や年金受給年齢の引き上げが囁かれる今の時代、将来のために、自分で資産運用を行って資金を蓄えておくことが重要になっています

不動産シェアリングは、本来の不動産投資に比べて、少額で始めることができ、不動産の管理や運用は事業者に委託できるため、初心者でも始めやすい資産運用の方法です。

「初心者だけど不動産投資を始めてみたい!」という方は、まずは不動産シェアリングから始めてみてはいかがでしょうか。

もっと不動産シェアリングについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

小口投資はどう選ぶ?不動産シェアリングの選び方のポイントを伝授!